おおらか

スクールの生徒さんや相談に来られるクライアントさんと
関わる中で、自分の中に『怒り』の感情を抱えていて
それをしっかり自分でコントロールしたいとか、
できることならなくしたいと願っている人がとても多いと感じています。

『怒り』という感情は6つのLife Stageの中でいうと
バトルステージの特徴的な感情ですが、

バトルステージで生きることが当たり前となっている人は
『怒り』をなんとかしたいなんて思いませんし、
自分が怒っているということに気づいていないことすらあります。

人に気を使わせるようなピリピリした雰囲気を醸し出して
周りの人に威圧感を与えているにもかかわらず、
「そんなに怒らないで」などと言われると
「怒ってないよ!」と怒鳴ったりするのです。

 

しかし、自分の中に『怒り』があることに気付き、
事あるごとに顔を出す『怒り』に嫌気がさし、
もうこれ以上『怒り』に左右される人生は嫌だと
思っているということは、

いよいよバトルステージから抜け出す意識レベルに達し
その準備が整ったいうことです

バトルステージを抜け出した次の試しの門ステージでは、
『怒り』の代わりに『希望』というベースの感情が待っています。

今まで『怒り』を感じながら過ごしていた時間が、
自分自身や将来に対する『希望』の時間へと
まるごと入れ替わるのです!

 

さて、怒る人と怒らない人では、どんな違いがあるのでしょう?

私たちがなぜ怒るのかと言うと、我慢しているからです

我慢していることが多ければ多いほど、
イライラしやすく怒りっぽくなります。

 

たとえば、
恋人と別れるべきか相談に来た女性の話ですが、
同棲している彼氏が分担している家事をやってくれない
と彼氏に対する不満を言っていました。

彼女はなぜ怒っているのでしょうか?

彼女自身はやりたくもない食器洗いやお掃除を
“我慢して”やっているのに、
彼氏はそれをやらないからです。

彼氏がやらないことに怒っているのではなく、
自分が我慢しているのにもかかわらず彼氏はやらないこと、
あるいは彼氏も自分と同じように我慢していないことに
怒っているのです。

 

彼女が食器洗いもお掃除も大好きだとしたらどうでしょう?

彼氏がやらなくても不満に思うことはないのです。

なぜなら、自分が好きでやっているから、
つまり我慢していないからです。

 

怒っている人の言い分は、
「私は嫌なことをやっているのに!
(好きなことをやらないでいるのに!)
それなのにどうしてあなたは~~」

というものがほとんどです。

これは言い換えると、
「私はこんなに我慢しているのに!!!」
ということです。

我慢している人は怒るのです。

 

では、なぜ我慢してしまうのか?

それこそがバトルステージの思考パターンの罠です。

バトルステージの思考パターンを持つ人は、
正しいか間違ってるか、0か100か、白か黒か、
勝つか負けるか、意味があるか意味がないか
など非常に極端に結論付けます。

そのため、
どちらが得か、どちらにメリットがあるかなどを
即座に測り、素早くジャッジを下せるための
シーソーを心の中に持っています。

 

このシーソーが曲者なのです。

このシーソーは、
バトルステージで生きる人の無意識の中に
「どちらかを取れば、どちらかが犠牲になる」
という信念を深く刻み込みます。

ですから、バトルステージで生きる人は、
いつも何かを選びながら、
同時に何かを我慢している状態に陥りやすいのです。

 

たとえば、
恋人を取るか仕事を取るか、
出世を取るか女性としての美しさを取るか、
自分の時間を取るか友情を取るか、など。

どちらも欲しいならどちらも得られる方法を考える前に、
「どちらかを取れば、どちらかが犠牲になる」
という信念のもと、どちらかを我慢してしまう選択をします。

バトルステージの人にとっては効率が重要なので、
自分の気持ち、恋人の気持ち、同僚の気持ち、
上司の気持ち、友人の気持ちなどをあれこれ考えて
みんなが幸せになれるような第3案を考え出すより、

さっさとシーソーにかけてどっちが得かで
決めたほうがラクなのです。

 

ですが、どちらかを選びどちらかを犠牲にして
我慢していれば、『怒り』を抱え続けることになります。

一方、おおらかな人というのは、
自分自身が我慢していないので
他の人が何をやっていても許容できます。

自分はやりたいことを楽しんでいるから気分がいい、
だから他の人にも好きなことをする自由を楽しんで
いい気分でいてほしい、
そんなふうに思っています。

おおらかな人の心の中には、
何かを犠牲にしてしまうシーソーはないのです。

 

シーソーを心の中から取り除く秘訣は、
シーソーのせいで本当は得られるはずだった幸せを
犠牲にしてしまっていると気付くことです。

シーソーはとても偏ったものしか測れません。

それは人によって違いますが、たとえば
自分のメリットを測るシーソー、
金銭的利益を測るシーソー、時間効率を測るシーソー、
恋人の幸せを測るシーソーなど。

自分のメリットを測るシーソーで物事を決めていたら
素晴らしい人間関係という幸せは得にくいですし、
いつも恋人の幸せを測るシーソーで決めていたら
自信がなく恋人の顔色ばかり伺っている自分自身に気付くでしょう。

 

おおらかな性格になりたいのなら、
心の中からシーソーを取り除いて
我慢しないで生きる思考パターンを取り入れましょう。

何かを犠牲にしなくてもうまくいく方法や、
究極の選択を迫られているように見える状況から
さらにみんなが幸福感を感じられる状態に
変えていける方法はたくさんあるのです。

バトルステージで生きていて
シーソーによる決断をしている時にはできないことが、
別のステージの別の思考パターンを身に付けることで
いとも簡単にできるようになります。

 

我慢しては『怒り』を感じる生き方を卒業して、
自分の自由も他人の自由も許容する
おおらかな人として生きたいなら、
バトルステージから別のステージに移動しましょう。

『怒り』を手放したいと思ってこの記事を読んでいる
あなたにはその準備ができています。

ステージが変われば、思考パターンが変わり、
性格と周りの環境が必ず変化します。

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バトルステージ以外のステージについて知って
これから先はどんな人間として生きたいか
考えてみてください。

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