自己顕示欲先日、自己顕示欲の強い人との付き合い方を生徒さんから相談されました。

聞いてみると周りに1人はそういう人がいるという意見がほとんどで、対処法について少なからず悩んでいる人が多いようです。

自己顕示欲の強い人とは具体的には、

・話のほとんどが自分の自慢話
・誰よりも注目されたい
・チヤホヤしてもらえないと機嫌が悪くなる
・どんな話をしていても「私なんてね・・・」と“私”の話にする
・「私は人とは違う」と言ってプライドが高い

 

注目されたりチヤホヤされたら嬉しいという気持ちは
多少なりとも持っている人は多いと思いますが、
制御が効かないほど強く求めたり
生きる目的になっていたりするのはやはり問題があります。

この心理は、愛情不足ゆえの自信不足です。

幼少期に十分な愛情や関心を注がれないと
自分自身でも自分に対して十分な愛情を注ぐことができず、
いつまでも他人の愛情や関心を与えられることを
求め続けてしまいます。

また、愛情を注がれていたと思う場合でも、
両親の支配欲からくる愛情
(厳密にはこれは愛情ではないのですが)
だったりした場合には、同じような結果となります。

 

外見を飾ったり、人に勝てる能力を身に付けたり、
口がうまかったり、甘え上手だったり、
自分に付加価値を付けて人に愛されよう
認められようとしますが、

付加価値に惹かれて寄ってくる人
(計算や条件付きの愛をくれる人)はいても、
渇望している無条件の愛は一向に得られず
満たされない人生が続きます。

そしてますます自己顕示欲が強くなっていくという
悪循環です。

 

これはある意味、自分を守る行為でもあります。

自分に自信がないので、黙っていても愛されないし
認めてもらえないと思うから、
必死でアピールするわけです。

他の人を素直に認められないのも、
他の人が注目されているのがおもしろくないのも、
彼女たちにとってはそれを認めてしまうことは
自分に価値がないことを認めてしまうのと同じことだから。

 

私が会ったことのある人で一番強烈だったのは、
他の人が話している時に一度も顔を上げることが
できない人がいました。

他人に対して関心のある態度を取れないのです。

人が話している時はそっぽを向き、
自分の話を聞いてくれる人にだけ愛想を振りまきます。

自分が教える側の立場の時や重要とされている時は
人にも親切にできていたので、
対等な立場の人間関係を築くことができない
典型的な自信のない人でした。

 

こういう自己顕示欲の強い人は、
6つのLife Stageではバトルステージで生きている人です。

愛情不足、自信不足のまま大人になってしまって
自分の人生経験の中で愛情と自信の回復ができないと、
バトルステージやバリアステージという
幸福になりにくいステージで生き続けることになってしまいます。

ざっくり言うと、バトルステージで生きる人は
自分自身では足りない愛情や自信を
他の人から与えてもらうことに
多大なパワーを使って生きています。

そのため、相手の立場に立って考えるとか、
まずは自分から与えるというような
思考、行動が起こしにくい状態です。

 

ある意味、自己顕示欲の強い人と上手く付き合うのは簡単です。

求めているものが単純明快で、
それを与えてあげれば上機嫌でいてくれるからです。

「すごいね」「かわいいね」「私には敵わな~い」と
相手が言って欲しがっている言葉を言ってあげて
勝利の気分を与えてあげ
ればいいのです。

あなたがそうしたければ。

 

けれども、そんなことしたくなければするべきではありません。

実は、自己顕示欲の強い人を見て、
イライラしたり、鼻を折ってやりたいなどと思うなら、
あなたは相手の影響を受けて
バトルステージに落ちてしまっているということです。

イライラや非難という感情はバトルステージの
代表的な感情です。

相手を黙らせるために自分の自慢話で仕返しをしたり、
相手の間違っているところを指摘するなど、
相手に挑発されて同じ土俵に上がってしまうのなど
もっての外です。

 

また、同じ土俵で戦うのは自制できたとしても、
バトルステージに落ちた状態で
相手のニーズを汲んで与えるということは
多大な苦痛を伴います。

自分に対して嘘をついているという
自己嫌悪の気持ちが強くなってしまうからです。

これでは、あなた自身にとっても良くないですし、
相手のためにもなりません。

 

意識レベルを上げて自分のLife Stageを変えるために
スクールに通う生徒さんたちに伝えていることの一つに、

高いステージに定着するまでは
自分の意識レベルを下げてしまうものからは
できるだけ遠ざかる
というものがあります。

物理的に距離を置くのもそうですが、
それが不可能な場合はその人には関わらずに
自分のもっと大きな目標などに集中するように努めます。

横で自慢話をしている人がいたとしても
わざわざそちらに気を取られたりせずに、
自分の大事なお客さんのために仕事の準備をするとか
自分の成長のために本を読むとか。

 

目につく相手の嫌な部分というのは、
自分の中の嫌な部分でもあります。

ですから、
自分の中にバトルステージの要素がなくなれば、
そのような人にイライラすることも特別目につくことも
なくなるということです。

 

実際にステージが上がって、
自己成長ステージに定着すれば
周りに誰がいようと自分の楽しいことにだけ
意識を集中出来るようになります。

創造者ステージまで上がれば、
純粋に「与えたい」という気持ちで
他の人たちのニーズを満たして、もっと上のステージに
引き上げてあげようという意識が芽生えます。

こういう状態で与えられると、自分も楽しいし、
相手にとって手本となることができるので
本当に相手のためにもなります。

 

ですから、あなたができることは
まずは自分がいつでもいい気分でいられるために
意識レベルを上げて自分の中から
バトルステージの要素をなくすこと。

つまり、相手の影響力に巻き込まれて
バトルステージに落ちてしまわないようにすること。

そして、もし相手を変えたいなら、
逆に
相手に影響を与えられるくらい
高いステージまで上がって、
相手の意識を引き上げられるようになることです。

 

周りの人によって自分の感情を振り回されたくない人や
他の人を変えられるだけの影響力が欲しいと思う人は、
Life Stageについて学習してみてください。

自分のステージを知り、周りの人のステージを知るだけで
かなり人間関係がラクになりますよ。

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