自分の性格が悪い、自分の性格が嫌いと
密かに悩んでいる女性は多いものです。
そんなふうに悩む方は、他の人を見て、たとえば
「あの人みたいにみんなに好かれる女性になりたい」
と考え、その人の真似をしてみます。
ところがなかなか上手くいかず、
やっぱり自分は性格の悪い人間なのだと
落ち込んで私のところに相談にいらっしゃいます。
結論から言いますと、
大人になってからでも自分の性格を
思うように完璧に変えることができます。
しかし、
誰か目標とする人をモデルにするのはいいですが
その人の行動を真似るだけでは
性格を変えることはできません。
その理由をお伝えする前に、
ある親子(母と娘)のお話をしたいと思います。
その親子は私のところに2人で一緒にいらっしゃいました。
まずお母さんにお話を聞いてみると、
長い時間ご自身の悩みを打ち明けられた後に
「私のことはいいから娘を何とかしてあげてほしい」
とおっしゃいました。
次に20代前半の娘さんにお話を聞くと、
お母さんのこれまでの苦労を話し
「私は母が幸せになることだけを願っています」
と話してくれました。
3人で一緒に話をしていても、
「私はいいから」、「あなたのために」、
「私のせいでごめんなさい」、
そんな言葉が飛び交います。
「私は相手の幸せのために喜んで犠牲になります」
と口を揃えて言うのですが、
お互いに犠牲になろうとしているので
(自分の幸せを尊重していないので)、
20年近く誰も幸せではないのです。
相手が幸せではないので
自分の犠牲が一向に報われず、
心の中では相手に対する怒りと
自分に対する無力感でいっぱいなのです。
それぞれと話をすると、涙を流しながら
自分の幸せを犠牲にしてきた悔しさを口にします。
「あなたのために」ってとても素敵な言葉です。
相手の幸せを願うことって本当に素晴らしいことです。
ですが、その裏では相手に対する怒りの感情と
自分への無力感や悔しさで支配されているとしたら、
それって本当に素晴らしいことでしょうか?
同じ行動をしたり、同じ言葉を口にしたとしても、
その裏にある欲求や感情が違えば、
決して同じ結果にはなりません。
心からの愛情と思いやりで相手の幸せを願う人と、
相手の幸せを願うと言いながらも
内側では怒りと悔しさにまみれている人とでは、
同じ人生になるはずがないのです。
「あなたのために」というセリフからは
『優しい人』という性格を連想させますが、
常に怒りや悔しさを抱いている人が
他者に対して本当の優しさを示すことは難しいのです。
これが、行動を真似るだけでは
性格は変えられない理由です。
性格というのは、
内側の欲求や感情+それらが作り出す態度
のことを言います。
ですから、
表面的な行動や態度だけを変えたとしても
内面が変わっていなければ
それはただの付け焼刃に過ぎず
いつか必ず本性が露呈してしまいます。
あなたがもし現在
自分の性格が嫌いと悩んでいるとしたら、
まずは自分の内側の欲求や感情を
見つめ直す必要があります。
たとえば、先ほどの親子の例で言えば、
2人とも自分で自分のことを愛せないため、
相手には自分を愛して欲しい、
もっと自分を理解して欲しいと切実に願っているのです。
(欲求)
「あなたのために」と言って優しい母、優しい娘を
演じていれば愛してもらえる、
自己犠牲をしていればずっと側にいてくれる
という思いでお互いに自分の幸せを放棄しています。
このような欲求や思いは無意識から突き動かすものなので
自分では意識していないことがほとんどですが、
よくよく考えれば見えてくるものです。
そして、お互いに相手に依存して
自分で自分を幸せにするつもりがないので、
自分自身が幸せではない人は
相手が望む愛を与えることなどできません。
この悪循環から、怒り、悔しさ、無力感などの
ネガティブな(感情)に支配され、
「あなたのために」と言いながら陰では相手を罵り、
言葉とは裏腹に相手を自分のいいように
コントロールするような行動を繰り返します。
他にも、自分の性格が嫌いという人の中には
心の中でいつも人を見下すという人が多いですが、
このような人は
自分に価値を感じたいという(欲求)が強く、
要するに自分に対して無価値感や非難という
(感情)を持っています。
そのため、自分の価値を相対的に高く感じるために
無意識に人を見下すという行動に出るのです。
このような人にとっては、人を高く評価することは
自分の価値のなさを認めることになるため、
人を素直に尊敬したり心から褒めたり応援することは
非常に難しくなります。
もし、自分で自分のことを大好きになれたり、
誰に何を言われようと自分には価値があると
確信できるようになると、
なんとかして誰かに愛されよう、
どうにかして自分を価値ある人間に見せよう、
などという(欲求)はなくなります。
無力感や無価値感というネガティブな(感情)を
抱くこともなくなり、心が安定するので
愛や自信という非常にポジティブな(感情)を感じて
生きられるようになります。
そうすると、世界をとても好意的な目で見ることができ、
他人に対しても善意や愛情だけで
接することができるようになります。
多くの時間、無力感や無価値感を感じているのは、
6つのLife Stageではバリアステージで生きる人であり、
自分あるいは他人に怒りや非難を抱いてしまうのは、
バトルステージで生きている人の特徴です。
この2つのステージで生きる人に共通しているのは、
自分を満たしてもらうために人を利用する
ということ。
いくら「あなたのために」と口では言っていても、
すべては自分を愛して欲しい、
認めて欲しいがための行動です。
ところが、常に自分に対する愛と自信を感じている
ステージで生きるようになると、
他人に対しても分け与えるだけの
愛情や優しさをたくさん持っています。
愛されなければいけない、認められなければいけない
などという過度な欲求がないので、
嫌なことを嫌と言う勇気、自分の信念を貫く勇気も
持っています。
愛情と勇気を適切に表現できる人は
自分の性格が嫌いなどと悩むことはありません。
自分の性格が嫌いだという人は、
行動や言動に目を向けるよりも先に、
自分の内面についてよく考えてみましょう。
内面の欲求や感情が変わらなければ、
いくら表面を取り繕っても
あなた自身が満足し満たされることはありません。
自分で自分のことを大好きになったり、
自分には価値があると信じるためには、
あなたの生きるステージを変える必要があります。
ステージを移動することで愛情と自信を
取り戻すことができるのです。
6つのLife Stageについて知り、
ステージを移動させ性格を根本的に変えたい人は、
無料のテキストを入手してください。
自分自身のことをより深く理解できると思います。
そして、あなたが望む性格になって
自分自身をさらに大好きになって欲しいと願っています!
Life Stage無料学習テキストは
↓ ↓ ↓からダウンロードできます。