夫婦やカップルの相談に乗るときに多い内容が、
会話やコミュニケーションの少なさに関するものです。
女性の主張としては「話を聞いてくれない」というもの。
一方男性はというと、「頑張って話を聞こうとするけれど、
それほど重要な話でもないのに長くかかるし
時間を無駄にしているように感じる」という主張です。
これは男性と女性の違いでもあるのですが、
女性は話の内容に意味があるというよりも
自分の体験を好きな人とただ共有したいという
欲求があります。
男性はというと、内容自体に意味があるべきで
その会話で最終的な結論を導き出そうとする
傾向があります。
男性にとっては、終着地点の見えない会話や
結論のない会話はストレスになり得るため、
それを長く続けられると逃げ出したいという
欲求が出てきてしまうのです。
結果を求められる職場でバリバリ働いていたり、
男性的な面を強く持つ女性であれば、
男性側の意見も理解できるのではないでしょうか。
とはいえ、いくら普段はバリバリ働いていても
恋人の前では女性は女性です。
恋人や旦那さんにはたくさん話を聞いてほしい、
意味のない会話にも付き合って受け入れてほしい
と思う女性は多いと思います。
そこで本日は、ある2つのポイントに気を付けるだけで
男性に嫌がられず、2人で楽しい会話時間を過ごせる
カップル用論理的に話す方法をお伝えします。
もちろん、恋人との会話以外でも
このポイントを取り入れて話すことができれば、
どのようなタイプの相手であっても
ストレスなくあなたの話を聞いてくれるようになるはずです。
(注)
コンサルティングではもちろん男性にも女性にも
お互いのことを理解できるようにアドバイスして、
お二人の努力で解決してもらいます。
このブログは女性向けに発信しているため、
女性側が工夫できる解決策についてのみ言及しています。
ポイント1.初めに今から何について話すのかを伝え、許可を取る
セッションを受けにくるカップルの話を聞いていると、
多くの場合女性が急に話し始めて、
男性のほうは巻き込まれているというふうに
感じているケースが多いです。
道に迷って人に尋ねるとき、
まずは「すみません」と声を掛けますよね。
会社で上司に話しかけるときも
「今お時間よろしいでしょうか?」と
一言確認するのが礼儀です。
いくら親しい間柄だとしても、
相手の都合を考えずに急に話し出すというのは
無礼な行為なのです。
自分のことを尊重してもらいたいならば、
まずは相手のことを尊重しましょう。
これから何について話すのかを伝え、
話してもいいか聞くだけで
男性は心の準備ができます。
「会社での失敗談について話したいんだけど、
今話してもいいかな?」
これだけでいいんです。
相手がどうしてもそういう気分ではないなら
そう言ってくれるでしょうし、
あなたとの関係を大切に考えてくれている男性なら
ほとんどの場合は「いいよ」と言って聞いてくれるはずです。
もちろん、断られた場合は相手を尊重する必要があります。
「それなら、いつなら話できる?」と
次の約束を取り付けておくのもいいと思います。
ポイント2.独自の結論を付け加える
相手の許可を取って話し始めたとしても、
やはり何の結論もない話をされて終わると
男性としては「で、何がいいたかったの?」
という気持ちになってしまいます。
そうすると、次にあなたが話したいときに、
「また内容のない話を聞かされるのか・・・」と
相手が聞きたくないモードになってしまう恐れがあります。
そうならないためには、必ず最後にあなたなりの
結論を付け加えて話を終わらせることです。
「~~ってことがあったんだよね」で終わるのではなく、
「~~ってことがあったんだよね、
だから私はこれからはこういうふうにしようと思うんだ」とか、
「~~ってことがあったんだよね、
だから私たちもこういうふうにしていかない?」とか。
つまり、話の内容からあなたなりの教訓を得て、
最後にそれを付け加えるのです。
こうすることで、男性は話の内容に意味を感じられます。
あなたの結論を導き出すために
必要な話だったのだと認識できるからです。
論理的に話す技術は他にもたくさんありますが、
始まりと終わりのポイントを押さえておくだけでも
あなたの話を相手が聞きやすくなります。
私の会社で提供しているスピーチトレーニングでも
最後の結論部分を明確に言えるかどうかを
一番重要視しています。
プロの話し手でいくら上手に話せても
結論(このスピーチはなんのためのものだったのか)が
ないスピーチでは聴衆が「???」となるだけです。
ところが、緊張して声が上ずっても、
内容が一部飛んでしまっても、
結論をしっかり言えたスピーチは聴衆に伝わります。
ぜひこの2つのポイントを押さえて、
男性から一目置かれる女性になってください。
必ず「この女性は話しやすい」と感じてもらえるはずです。
そして、思う存分話を聞いてもらい
彼とのコミュニケーションの時間を楽しんでください!