私たちは幼い頃から本当によく、「頑張れ」と言われます。
褒められるときも、「よく頑張ったね」と言われたことがある人も多いのではないでしょうか。
そのためか、大人になっても目標や抱負を聞かれるとほとんどの人が口を揃えて言うのが、「頑張ります」。
新しい仕事を任され「頑張ります」、試験を受けるときも「頑張ります」、
ダイエットも「頑張ります」・・・
こんな小学校の先生の話を聞いたことがあります。
「子供たちは47個は覚えられないけれど、
151個はすぐに覚えられる」
どういう意味かというと、
たった47個の都道府県をいくら教えても
なかなか覚えられないのに、
151種類ものポケモンの種類は全部言えて、
種類だけでなく特徴などの詳細な情報まで
いくらでも話せるそうです。
言うまでもありませんが、子供たちは誰からも
「明日までにポケモンの種類を全部覚えなさい」とか
「ポケモンの種類を暗記できたらお小遣いをあげる」
なんて言われていません。
子供たちはポケモンが好きだから、
誰に言われなくても勝手に覚えて
いつもポケモンのことを考えて楽しんでいるのです。
そして、都道府県には興味がない子供は
いくら先生や親に覚えなさいと言われても、
たったの47個を覚えるのにも苦労して、
長い時間かけて“頑張って”覚えるしかないのです。
このストーリーから分かることは、
好きなことをしている時には
頑張らなくても能力を発揮できるので
そもそも頑張る必要などないということ。
そして、
やりたくないことをやらなければならない時には
自分を奮い立たせ頑張って取り組む必要があり、
それでも好きなことをしている時のような
能力はなかなか発揮できないということ。
要するに、「頑張る」ということは、
「やりたくもないのにやらなければならないから頑張る」
ということなのです。
頑張っているということは、究極的には
自分の本心に反することをしている、
ということなのかもしれません。
やりたいことを我慢してやらずにいたり、
やりたくないことを我慢してやっていたり、
そんなふうに自分の心に嘘ついて頑張っていたら
心の健康を保ち続けるのは難しいでしょう。
私たちは「楽しい」とか「幸せ」など
ポジティブな感情を感じることで、
心にエネルギーが補給され、
活力がみなぎり心身ともに健康でいられます。
ところが、我慢していると「怒り」や「嫉妬」、
自分の心に嘘をついていると「自己嫌悪」という
ネガティブな感情が生じてしまいます。
ネガティブな感情の割合のほうが多いと
心のエネルギー貯金がどんどん減っていき、
底をついた時に、何もできない、
頑張れない自分になってしまうのです。
頑張れない自分になってしまったときに
そんな自分を責めてしまうと、
更なる「自己嫌悪」や「無価値感」に陥ってしまい、
心のエネルギー貯金はマイナスに突入します。
そうなると、身体の免疫力が落ちて病気になったり、
うつに代表されるような精神的な変調を経験してしまいます。
ですから、「やる気が出ない」「体が動かない」
「朝起きれない」など頑張れない自分を感じたら、
それは心からの大事なサインだと認識することです。
あなたの心が、
「心のエネルギー貯金が底をつきました。
エネルギーを補給しないとこれ以上はヤバいです」
とあなたに教えてくれているのです。
心とは、いつもあなたに何らかの方法で
サインを送ってくれるものなのです。
それを無視するから本当にヤバいことになってしまいます。
前述したとおり、
心のエネルギーを補給するためには
「楽しい」とか「幸せ」などポジティブな感情を
感じることが必要となります。
そのためには、
あなたにとってのポケモンを見つけることです。
「これをしていると本当に幸せ!」と思えるような、
四六時中でもそのことを考えていられる
寝る間を惜しんでもやりたいと思うことを
「やってもいいよ」という許可を自分に出してあげてください。
子供の頃は授業の時間が決まっていて
試験も受けなければならなかったので、
興味のない分野についても我慢して
頑張って勉強しなければいけなかったかもしれません。
しかし、今のあなたはもう大人で、
好きな仕事も自分で選べるし、
お休みの日に何に時間を使うかも
自分で自由に決めることができます。
本当は子供の頃よりも今のほうが自由だし、
我慢してやりたくないことを頑張る必要などないのです。
あなたが自分で好きなことを選ぶ自由を取り戻すことで
心のエネルギー貯金がどんどん増えていきます。
ほとんどの大人は、子供の頃に手に入れた
その時に最適だったやり方や考え方を
何十年経っても相変わらず使い続けています。
子供の頃の自分が考えた最善の方法を、
知識も経験も増えて環境もまったく変わった
大人になっても信じ続けているのです。
これが悩みの生じる大きな原因でもあります。
現在の自分が進みたい方向と
昔の自分の信念が逆の方向に向いていると、
いくらやりたいことがあっても
ブレーキがかかってしまうのです。
あなたがもし、あなたを幸せな気分にしてくれる
好きなことややりたいことが分からないとしたら、
それは昔の信念が邪魔をしているからです。
その信念とは、
「頑張らないと何事も成し遂げられない」とか、
「我慢することが美徳」とか、
「やりたいことをやっていても生きていけない」とか。
本当は自分は自由なんだということを思い出して、
こういう古い信念を変えていかないと
我慢して頑張る生き方は変えられません。
その結果、自己嫌悪や無価値感を克服することは
不可能となってしまうのです。
現在、自分の自由を信じられなかったり、
やりたいこと好きなことを見つけられなかったり、
どうしても頑張ろうとしてしまうという人は、
6つのLife Stageでは、バトルステージか
バリアステージで生きている人です。
バトルステージで生きている人は、
自分の好きなことよりも
収入や肩書や見栄で職業を決めてしまいがちです。
そのため、お金や地位のために
自分の心に嘘をつきながら頑張って働くうちに
エネルギーが切れるとバリアステージに
落ちてしまいます。
長い期間、頑張れない自分を感じていて
自己嫌悪や無価値観を感じる時間の長い人は
バリアステージで生きていますので、
もう既に心身どちらかに問題が起こっているかもしれません。
バリアステージでは心のエネルギー貯金が
底をついている状態ですので、
今すぐに脱出する準備に取り掛からなければなりません。
バトルステージでもバリアステージでも、
古い信念を変えて新しい生き方に変えていかなければ
エネルギー貯金は減っていくばかりです。
古い信念を変えたり、この2つのステージで
特徴的な世界観を変えていくことで、
別のステージに移動して別の生き方ができるようになります。
ステージを移動して生き方を変えたい方は、
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6つのステージとそれぞれの世界観について知ってください。
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