先日、人間関係が苦手と悩むクライアントさんに
相談を受けました。
彼氏に「お前は自分のことしか考えてない」と指摘され、
よく考えてみると確かにそのとおりだと気付いたそうです。
そういう性格のせいで今まで恋愛も友情も長く続かず、
仕事での人間関係でも悩みが尽きない。
でもどうしたら人のことを思いやれるのか分からない、
人のことを考えてたら自分が犠牲になってしまう・・・
という思いを抱え悩んでいました。
このクライアントさんのように、何かが起こると
まず真っ先に自分にどのような影響が及ぶのか、
自分のメリットや保身について考えてしまう、
選択を迫られた時に、選択肢を天秤にかけて
自分に都合のいいほうを迷わず選ぶ、
こういう人は自分の中心に『自己』を置いている
タイプの人です。
この自己中心タイプの人は、
先ほど選択肢を天秤にかけて
自分に都合のいいほうを選ぶと書きましたが、
自分と他人(自分以外の人)を天秤にかけて
常に自分を選んでいると言うこともできます。
つまり、自分さえ良ければ他人はどうでもいい、
または他人は後回しという考え方に陥りやすいのです。
別の言い方をすると、自分か他人のどちらかが
犠牲にならなければいけないと思い込んでいる。
こういう考え方をしていたら、
他人を思いやることなどできなくなりますね。
あなたがこのような天秤を心の中に持っているとしたら、
周りの人はそのことに敏感に気づくでしょう。
そしてあなたに言うのです。
「あなたは自分のことしか考えてない」と。
天秤にかけられいつも軽んじられている人が、
その人を人間として尊敬したり親しみを感じることができるでしょうか?
人間関係で悩みを抱えている人のすべてが
自己中心タイプの人間というわけではありませんが、
自分が当てはまらないかどうか確認してみる必要はあります。
さて、自己中心タイプの人間にとっては、
人を思いやることや人に尽くしたり貢献することは
自分が犠牲になったり我慢することだという認識があります。
ですから、自分を取るか、他人を取るかの2択となってしまうのです。
自己中心タイプの人は常に自分を取ることで
得している(損していない)と思っています。
しかし、本当にそうでしょうか?
実は、自己中心タイプの人間は
非常に偏った考え方をしています。
自分か他人か、この極論だからです。
言い方を変えると、
自分が得する(=他人が損する)か、
自分が損する(=他人が得する)かのどちらかということです。
これは自分のメリットとデメリットという情報だけで
物事を決めるという極めて狭い視野での考え方なのです。
もし、テーブルの上に自分のメリット・デメリット以外にも、
関係する人すべての様々な意図や思いなどを
広げることができて、それらすべてを俯瞰したうえで
新しい解決策を作り出すことができるとしたらどうでしょうか。
たとえば、恋人とのデートを取るか
上司に頼まれた残業を取るかで迷った時、
自分にとって恋人との時間を優先したほうが得か
残業したほうが得かというだけで決めるのではなく、
恋人の思い、上司の思い、一緒に働いている同僚の思い、
そして自分の思いをすべてテーブルの上に広げて
できるだけみんなの思いが叶うように
広い視野を持って検討してみたとします。
もしかしたらこんな新しい視点が見えてくるかもしれません。
・頼まれた残業の内容は
今面倒を見ている後輩が学びたいと言っていた内容だった。
・上司にそのことを話したら「じゃあそいつに頼もう」と
やる気のある部下がいることに嬉しそうだった。
・後輩も学ぶチャンスが訪れて喜んでくれた。
・恋人も約束どおりデートできて幸せそうだった。
・自分も上司との関係を壊すことなく、
恋人との時間を大切にできた。
この解決策で誰かが損しているでしょうか?
誰もがその人にとってのハッピーエンドを迎えています。
他の人の気持ちを思いやって解決策を考えれば、
自分が犠牲にならなければならないというのは
ただの幻想なのです。
このように広い視野を持って、
関わる人の気持ちを思いやって考えられるからこそ、
思いもよらぬ第3案という解決策が見えてきます。
時には自己中心タイプの人間をわがままだと批判して、
他人のことばかりを優先させる人もいます。
でもそれもやはり、自己中心タイプと同じ
偏った考え方に他なりません。
恋人の顔色ばかり気にしてしまうパートナー中心タイプも
仲間から嫌われることを恐れる友達中心タイプも、
結局はそれ以外のことを切り捨てて
偏った情報での判断に頼ってしまうのです。
金銭的利益でのみ選択するお金中心タイプも
社会的地位で判断する所有物中心タイプも
同じことです。
偏った視点に頼っていると、
広い視点で見た時に得られる最善の策を
見落としてしまうことが多々あります。
どのタイプにしても、
このような狭い視点にこだわってしまうのは
6つのLife Stageではバトルステージか
バリアステージで生きている人の特徴となります。
バトルステージでは自分のために
対立する他人(敵とみなされます)を
犠牲にするというパターンを持ち、
バリアステージでは主に自己犠牲をして
被害者意識にとらわれるというパターンがあります。
このような世界観を持つ
バトルステージとバリアステージでは、
みんなが幸せになるという可能性を信じて
その手段を見つけるのが難しいのです。
ですが、それでは人間関係の悩みがなくなることはありません。
他人を犠牲にして自分が幸せになるか、
自分が犠牲になるかのどちらかなのですから。
もし、あなたが「自分のことしか考えてない」と言われる
バトルステージで生きている人間だったり、
「自分のことしか考えてない」人にはなりたくないと思うあまり
自己犠牲をしてしまうバリアステージで生きる人間だとしたら、
みんなが幸せになれるステージもあるということを知ってください。
人を思いやり、自分も楽しく生きられる世界があり、
その世界で生きるための考え方やルールがあります。
6つのLife Stageについて知って、
どの世界で生きていきたいかを決めてください。
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