30代になると将来のことも考え出すようになって、20代の頃よりも悩みが増えたという女性が多くなります。
・結婚
・出産
・仕事(キャリア)
・親の介護
・自分の老後
これらが30代女性を悩ませる5大お悩みだということは
みんなが納得するところではないでしょうか?
女性が男性と対等な立場で仕事をするようになって、
一生独身を通す女性や40代50代になっても現役で
恋愛を楽しむ女性も増えてきてはいますが、
それでも独身で30代を迎えると焦る気持ちは
多少なりとも出てくるようです。
結婚するかしないか、するとしたらいつするのか、
これらの問題が出産や仕事、親の介護や
自分の老後の悩みへと繋がっていきます。
これらの根本の問題は、大きく分けると
“経済面の問題”と“孤独への恐怖”でしょう。
「ずっと仕事を続けて親の面倒を見たり、
自分が死ぬまでちゃんと暮らしていけるだけの
収入が得られるだろうか?」
「若さと美しさがなくなったとき、
一人ぼっちになってしまうのではないか?
死ぬ時には誰も家族がいないのではないか?」
こんなふうに考えることで
将来への不安がどんどん大きくなっていきます。
先日、ある知り合いの方と話していたら
こんなことを言っていました。
「将来、紙幣の価値が変わって、自分が今
持っているお金の価値がなくなったらと思うと
心配で心配で仕方がない」
この人は男性ですがある専門的職業で
成功している他に株式投資でも財産を築いていて、
まだ40歳を過ぎたばかりですがほとんどセミリタイア状態で
お金も時間もあり余っているという生活をしています。
世の中の宝くじ当選を夢見ている人たちの
まさに夢の生活を送っているのですが、
毎日将来の心配をすることに時間を使っているのです。
「このままではうつになりそう・・・」
こんなことまで言っている始末です。
「心配している暇があったら、
今そのお金で楽しめばいいじゃん!」
つい、そう返したのは言うまでもありません(笑)
こうして客観的に考えてみると
「どうしてそんなに心配する必要があるの?」
と思うかもしれませんが、
実は将来に不安を感じて悩み過ぎてしまう人は
この男性と同じことをしているのです。
それは何かというと、
『幸せの先延ばし』です。
今持っているものを認めて今幸せになることをせずに
幸せの先延ばしばかりしています。
先ほどの男性は若い頃に
「会社に行かなくてもよくなるくらいお金を貯めよう」
と決意したそうです。
しかし、
実際にそうなったときに幸せを感じていないのです。
まだ将来の心配をしています。
この思考パターンでは、いつまでたっても
『幸せな未来』は来ません。
私自身も同じ経験があります。
私は独身の頃、心から欲しいと
願っていたものがあります。
それは、
優しく誠実で一緒にいるとすごく楽しくて、
お互いに尊敬し合って成長を支え合える男性と結婚し
一緒に仕事をして同じ夢を叶えていくこと。
他にもノート数ページになるくらいの理想があったのですが
それらを全部満たした男性と結婚して
心から満たされた関係を手に入れたにもかかわらず、
仕事面での自分の将来について心配し続けていた
時期がありました。
以前の自分が夢見ていた現実の中を生きているというのに
それには目もくれず、幸せを感じることも感謝することもなく、
まだ手に入っていないものにばかり目を向けて
幸せを先延ばしにしていたのです。
幸せを先延ばしにする生き方をしていると、
自分が直接影響できないようなものについても
思い悩んだり怖くなってしまいます。
地震などの天災、戦争、不治の病・・・
つまり死ぬのが怖いのです。
なぜなら、幸せは未来にあるものだから、
幸せを回収する前に死んでしまったら
今の努力が無駄になってしまいます。
ところが、
幸せの先延ばしをせずに今を幸せに生きている人は
自分の影響が及ばないようなことまで恐れたりしません。
死んだら死んだでそれまで。
精一杯楽しんだんだから悔いはない。
ある意味こんなふうに開き直っています。
というか、起こるかどうか分からないことを心配するより
今ある幸せを存分に味わうことのほうに興味があるのです。
あなたが幸せの先延ばしをするタイプだとすると、
今までもそうやって生きてきたのではないでしょうか?
恋人ができたら幸せになれる、
いい大学に入れたら幸せになれる、
一人暮らしを始めたら幸せになれる、
いい会社に就職できたら幸せになれる、
資格を取得できたら幸せになれる、
マネージャーになれたら幸せになれる、
貯金が1000万円貯まったら幸せになれる、
結婚できたら幸せになれる、
マイホームが手に入ったら幸せになれる、
子供が独立したら幸せになれる、
定年になったら幸せになれる、
・・・
一体いつになったら幸せになってもいいのでしょう???
人生を終える間際になって
「もっと楽しめばよかった」
と後悔しても、もう人生は戻ってきません。
あなたはただ、今持っているものに目を向けて
そのことを楽しんだり感謝したりすればいいのです。
そうすれば今すぐに幸せになれます。
人は複数の感情を同時に感じることはできませんので、
幸せを感じているときには不安は締め出されます。
初めのうちは現在に目を向けて幸せを感じても
すぐにいつもの将来への心配思考が戻ってきて
不安へと感情が移動してしまうこともありますが、
少しずつでも幸せへ目を向けようとすることは
長期的に見れば非常に大きな利益を生みます。
以前のあなたが望んでいたもので、
現在のあなたが持っているものはありませんか?
心を許せる友人、欲しかったバッグ、ペットの犬、
肌荒れしなくなったきれいな肌、短くなった通勤時間、
一人暮らしして自由に過ごせるようになったこと、
同棲していつも好きな人の温もりを感じられること、
なんでもいいのです。
もし昔苦難の中にいた経験があるとしたら、
今の状況はその時のあなたにとっては
恵まれたものではないですか?
病気を経験した人にとっては、健康でいるだけで
幸せを感じるのには十分なはずです。
そんなことをしても、
今は確かに楽しめるかもしれないけれど
将来の幸せが確実になったわけではない、
と思うかもしれません。
ですが、
今幸せを感じられない人は
将来も幸せを感じられないというのは確実なことです。
それが習慣化された思考パターンだからです。
逆に、
今どんな状況であろうと幸せの種を見つけ出せる人は
将来も必ず同じように幸せを見つけ出すことができます。
これも確実なことです。
あなたがしなければいけないのは、
幸せを感じられる思考パターンを身に付けることです。
“無いもの”に目を向けて不安や不満ばかりの人よりも、
“有るもの”に集中して幸せや感謝を感じている人のほうに
幸運は引き寄せられてきます。
将来のことをくよくよ悩んだりせずに
今の幸せに集中しているほうが
幸せな将来を呼び込みやすいのです。
幸せの先延ばしをする生き方はもうやめましょう。