「完璧主義ほど基準の低いものはない」というのは、
私のメンターの一人でもある成功コーチの
アンソニー・ロビンズ氏の言葉ですが、
自分でビジネスに挑戦するようになったり、
多くの生徒さんを持つようになったことで
その言葉が本当の意味で腑に落ちました。
完璧主義者というと、高い基準を持って、
人一倍努力して完璧に物事を成し遂げる人、
というふうに捉えられるかもしれませんが、
実は、完璧主義者こそ
もっとも完璧からは遠い存在なのです。
私自身が以前は筋金入りの完璧主義者でしたので、
自分の基準に合わない人に苛立ってしまったり、
完璧になれない自分自身に失望したり、
完璧主義という考え方のせいで
とても生きづらいと感じていました。
完璧主義を完全に手放した今では、
完璧主義ほど目標達成の障害になったり
楽しい気持ちの妨げになるものはないと
思っているほどです。
本日は、
もっと楽しく目標達成したり人生を生きるために、
私がスクールの生徒さんに必ず伝えている
完璧主義を治す方法をお伝えします。
完璧主義者には2つのタイプがいます。
それは、環境や準備に完璧を求めるタイプと、
自分自身に完璧を求めるタイプです。
とはいえ、多くの完璧主義者は両方のタイプを
持ち合わせていることがほとんどです。
環境や準備に完璧を求めるタイプ
「起業したい」と言っていてもなかなか実行しない人は
このタイプの人かもしれません。
いつになっても始めない理由を聞くと、
「まだ準備が整っていないから」
「まだ勉強が終わっていないから」
「まだスキルが未熟だから」
「まだ家族の同意が得られていないから」
完璧に準備が整うまで一歩踏み出すことができないのです。
こういう人は夢や目標があっても実現することは難しいでしょう。
なぜなら、
完璧に準備が整う日なんて決してやって来ないからです。
そのうち、完璧主義であることが
夢に挑戦しない言い訳となってしまいます。
私たちは言葉では学ぶことはできません。
すべての事柄は、自分の経験を通して学ぶのです。
本を読んだり、人の話を聞いたりしても、
それはただの情報であり、
あなたが実践して経験して初めて
あなた自身の学びとなります。
経験することであなた自身の次の課題が発見できます。
一度で上手くいく人なんておらず、
必ず経験により課題が見つかり、
それを乗り越えていく先に
夢実現や目標達成が待っているのです。
準備に何十年かけて完璧だと思い
満を持してようやく一歩踏み出したと思ったら、
今までの準備ではなく別のことをする必要があった、
なんて気づいた日には絶望感に打ちひしがれてしまいそうです。
幸い、私たち人間には軌道修正するという能力が備わっています。
経験を通して学ぶのだということを忘れずに、
小さな一歩を踏み出すことです。
スクールの生徒さんの中にも、
初めは学んだことを完璧に理解するまでは
なかなか実践に移せないという人もいます。
しかし、たった一つのことでも意識や行動が変われば
現実は同じままではいられません。
現実は意識と行動から生まれますので、
数学の計算式で問題の数字が一つ違うだけでも
答えは変わるのと同じことです。
ちょっとだけでも実践すれば必ず現実は変わるのに、
こんなところで完璧を求めるのは非常にもったいないのです。
起業したい人の例で言うと、
完璧に準備を整えてから
会社を辞めて起業するというよりも、
週末だけ少しずつ始めてみて
課題を得ながら軌道修正していったほうが
成功の確率が高まり、結果的に早く起業できます。
自分自身に完璧を求めるタイプ
自分に非常に高いハードルを設けてしまうのが
このタイプです。
スクールの生徒さんでも、
周りから見たら以前よりすごく変わっているのに
本人は納得がいかず「まだまだです」と
言い続ける人がいます。
理想を高く持つのはいいことですし、
目標があるからこそ成長しようという
意欲が湧くのですが、
私たちのモチベーションは目標だけでは
続かないのです。
モチベーションを維持する秘訣は、
喜びを感じることです。
喜びを感じられないプロジェクトは苦痛となり
ただの辛い作業になってしまいます。
いかに高い目標があったとしても、
モチベーションは徐々になくなっていってしまうのです。
モチベーションがなくなれば
そのプロジェクトからは遠ざかりたくなり、
結局理想の自分にはなれずじまいなわけです。
ここで重要なのは、目標や理想を下げることを
勧めているわけではないということです。
喜びポイントを増やすということです。
自分自身に完璧を求めるタイプの人は、
極端な成果主義者であることが多いです。
つまり、周りの人の反応が明らかに変わったり
目に見える成果が出るというようなことで
ようやく満足できます。
しかしこれは最終段階の結果であり
時間がかかることも多いので、
この段階まで喜びを感じられないと
途中で挫折してしまう可能性も高いのです。
たとえば、SHURI Life Stage Schoolでは
内面的な成長を提供していますので、
自分の成長を測る4つのポイントをお伝えしています。
(1) 内面の変化(思考パターン、感情)
(2) 意識していること(思考)
(3) 実践していること(行動)
(4) 周りの変化(人の反応、成果)
完璧主義者は(4)でようやく自分の成長を感じますが、
本当はクラスに参加して学ぶことで
ちょっとでも(1)思考パターンが変わったり
感情が変わるだけで成長したと感じていいのです。
たとえ学んだことを上手く実践できなくても
日々の生活の中で新しいことを意識できるだけでもOK
(意識できると後々必ず行動に繋がります)、
実践できたらなおOK、その結果徐々に現実が変化します。
少しの成長でも自分を褒めて認めてあげることで、
喜びと共に成長を加速させることができます。
自分に厳しくし過ぎてしまう人は、
結果だけで自分を評価するのではなく、
少しずつ前進しているプロセスごと認めてあげてください。
プロセスで自分を褒めてあげられれば、
モチベーションが高まり前進速度が速くなって
結果がより早く現れるということも十分可能です。
なお、完璧主義のため自分に厳しい人は、
同じように他人に対しても結果重視で
厳しい評価を下してしまいがちです。
私たちは自分にしていることと全く同じことを
他人に対してもしているからです。
人間関係で悩みを持つ完璧主義者は、
是非他人のプロセスも認めてあげるようにしてみてください。
完璧主義という特徴を持つのは、
6つのLife Stageではバリアステージや
バトルステージという望みが実現しにくいステージです。
これらのステージでは、
恐れや自己嫌悪という感情がベースにあり、
失敗を極端に恐れるという傾向があります。
逆に積極的に経験から学び軌道修正できるのは、
自己成長ステージという高い自己尊敬の感情が
ベースとなったステージです。
完璧主義というのも一つの習慣的な思考パターンで、
あなたが現在生きているステージによっては
どうしてもこの思考パターンを手放せない
ということもあります。
もし本気で完璧主義を治すことを考えるなら、
生きるステージを変えることです。
まずは6つのLife Stageについて学んでみてください。
他のステージを知ることで
ステージを変えるための指針が見つかると思います。
無料のLife Stage学習テキストは↓ ↓ ↓から入手できます。