尊敬人から尊敬されることを嫌がる人はいないですよね。

尊敬される人になりたいという目標を持って、がんばっている人もたくさんいると思います。

 

それでは、どうすれば尊敬される人になれるのでしょうか?

何か特別なことを成し遂げればいいのでしょうか?

それとも、素晴らしい肩書や成功を
手に入れればいいのでしょうか?

 

20代の娘さんを持つ女性に相談を受けた時のことです。

このクライアントさんは、娘さんが母親である自分のことを
尊敬していないということで傷つき、恨みにも思っていました。

クライアントさん:

「娘は私のことを尊敬するどころか見下しているようです。
何も相談してこないし、アドバイスしても言うこともききません。
大事に大事に育ててあげたのに、
どうしてこんな仕打ちをされなければならないのでしょう?
こんな恩知らずな娘に育てた覚えはありません」

 

これに娘さんが反論するとしたら、
以下のようになるのではないかと容易に想像がつきます。

「母は私のことをいつまでも支配下に置きたいようです。
自分が尊敬されることが第一の母からは
私にとって必要な助言が得られるとは思わないので
相談などしていないのに、偉そうにアドバイスをしてきます。
私のことを愛していると言いながら、本当は自分のことを
立派な母親だと感じたいだけの母とは話もしたくありません」

 

もちろん、母親であるクライアントさんが
娘さんを愛しているというのは本心ですし、
なんでも話し合える仲の良い親子関係を築きたいと
願っているのも本当です。

そして、娘さんもお母さんと絆を感じたいし、
できることなら嬉しいことも悲しいことも
共有したいと心の奥では願っているのです。

私たちは誰だって感情を理解してほしいし、
相手を心から愛したいと願っています。

それが家族という関係性ならなおさらです。

 

このケースの場合、
お母さんには自分の話を聞く準備ができていない
娘さんは感じています。

一緒に過ごした長い間、娘さんはお母さんの
満たされない気持ちを満たしてあげることを
求められてきた結果です。

 

まだ小さい子供の頃は、親が絶対的な存在であり、
全面的に親に頼り、尊敬の念を抱いています。

こういう関係性の時は、小さい子供に頼られ尊敬され
親は自尊心が満たされます。

しかし、子供が大人になるにつれ、
親とは違う世界を経験したり
自分独自の価値観を作りながら成長していきます。

子供はいつまでも親のことを無条件に頼るような
無力な存在ではないのです。

 

子供が一人の人間として親を見た時に、
それでも子供に尊敬されるかどうか。

その答えは自分自身に聞いてみれば
分かるのではないでしょうか。

このクライアントさんにこのように聞いてみました。

私:

「あなたが娘さんだとしてあなたのことを尊敬できますか?
尊敬してほしい、なぜ尊敬しないの?と、
娘さんの話を聞く前に自分の要求ばかりする母親を。
娘さんの話を聞くためではなく、自分が満たされるために、
連絡をよこせと主張する母親をあなたは尊敬できますか?」

 

この質問はクライアントさんにとって
耳の痛い質問だったでしょう。

しかし、“母親”だからといって
無条件に尊敬されるはずなどないのです。

やっていることは駄々をこねている子供と一緒なのですから。

 

このクライアントさんは明らかに
自分への尊敬の気持ちが不足していました。

自分を誇りに思うこともなく、
何十年間も自分を弱い人間だと思い続けていたのです。

そして、子供を産んだことでようやく
渇望していた尊敬を得ることができました。

その尊敬を与えてくれた娘にいまだに
自分の自尊心を満たしてもらうことを求めているのです。

 

自分で自分を尊敬できないために
人からの尊敬を求める人
というのは、
6つのLife Stageではバトルステージ
生きている人です。

ですから、バトルステージでは
人より優秀であることや成果を出すことが
重要な価値観となります。

そうすることで尊敬される人になれると考えられるからです。

 

しかし、バトルステージの中で
人からの尊敬を求めて戦っている人には、
同じようにバトルステージで生きる人が寄ってきます。

そのような人は表向きは上手く
あなたの自尊心を満たしながら近付いてくるでしょう。

それは、自分が成果を出し尊敬されるために
あなたを利用できると思っているからです。

しかし、陰ではあなたの悪口を言ったり、
自分が上手くいけば簡単にあなたを裏切るでしょう。

 

自分で自分を尊敬していて自信のある人は、
人からの尊敬を求める必要がありません。

満たされているものは求める必要がないのです。

ですから、上記のようなバトルステージの人が
自尊心を満たしてくれながら近づいてきても
本質を見抜くことができます。

尊敬されていることに舞い上がることもないからです。

 

そして、本当に心から信頼できる関係を築ける人と、
つまり自分と同じように尊敬と自信に溢れている人と
思いやりと愛情に溢れた関係を築きます。

お釈迦様もおっしゃっていたように、
賢者は非難にも称賛にも動じることはないのです。

そういう安定感を人は包容力と感じて、
もっと一緒にいたい、もっと話を聞きたいと思い、
尊敬するのです。

先のクライアントさんも自分で尊敬と自信を持てれば、
娘さんはそれを感じ取って、
進んで話をしに来てくれるはずです。

 

ところが、バトルステージの中で
人からの尊敬を得るために努力するやり方では、
バトルステージから抜け出して
自分の中に尊敬と自信を持つことはできません。

本当に人から尊敬される人になるには、
自分に対する溢れる自身と愛情を持つ
創造者ステージに移動する必要があります。

人から尊敬されることばかり求めるよりも
まずは自分自身の内面(ステージ)を変えることを
考えてみましょう。

バトルステージの中で戦い続けるよりも、
自分のステージを変えるほうがずっと簡単ですし
確実にあなたが得たいものを得られるようになります。

 

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