電話Life Stageが上がっていくほど、人の顔色を伺ったりせずに自分の心に素直に生きられるということを聞くと、

「それって、わがままじゃないですか？」

という反応をする方がいらっしゃいます。

 

(クライアントさん)
「人に気を遣わずに、自分の好きなことだけ
やっているような人が周りにもいますが、
確かに本人は幸せかもしれませんが
私はそんなわがままで自分勝手な女性にはなりたくありません」

 

という具合です。

よく聞いてみると、その相手にかなりの怒りを覚えているようです。

 

このクライアントさんに、
(私)
「では、わがままではない人間とはどういう人ですか？」
と聞いてみると、

(クライアントさん)
「人に気を遣えて、人のことを優先して
自分の気持ちを我慢できる人間です」

という答えが返ってきました。

 

続けて、
(私)
「では、あなたはそのような行動をしていますか？」
と聞いてみると、

(クライアントさん)
「もちろんしています。
わがままな人間にはなりたくありませんから。
そして、それが大人として当たり前のことだと思っています」

(私)
「だからあなたはそんなに怒っていて、
人生が上手くいっていないと悩んで相談に来たんですね」

 

我慢している人は怒る

 

相手を優先して自分を後回しにしている人
（しかもそれが正しいことだと思っている人）は、
相手にも自分を優先してもらうことを当たり前に求めます。

「私もあなたのために我慢しているのだから、
あなたも我慢して私に気を遣うのが当然でしょ」
と考えます。

だから、
我慢せずに自分の好きなことをしている人を見ると
怒りが湧いてくるのです。

 

“わがまま”なのはどっち？

 

（私）
「ところで、あなたが“わがまま”だと言う
自分の好きなことだけやっている人は、
誰かに対して我慢を強要したり
行動を否定するようなことを言ったりしますか？」

（クライアントさん）
「そういうところは見たことがないです。
自分以外の人には無関心なんじゃないですか？
それか、自分が好き勝手やっているから
人にも何も言えないとか・・・」

 

クライアントさんの言う“わがままな人”が
今どのステージで生きているかがはっきりとは
分からないので断定的なことは言えませんが、

本当に自分のインスピレーションにしたがって
生きている人だとすれば、
人に無関心なのではなく、自分と同じように
他人の行動も許容しているのでしょう。

自分の心に素直に生きている人は
その素晴らしさを知っているので、
他の人にもぜひそのようにいい気分で
生きてもらいたいと願っています。

そんなことは意識していないとしても、
他人の行動をコントロールしようとすることで
嫌な気分になるよりも、他人が何をしようと許容して
自分の人生を楽しく生きるほうがいいのです。

 

さて、
他人の行動も許容しながら
自分の好きなことをやっていい気分でいる人と、

勝手に我慢してイライラしながら
「私も我慢しているのだからあなたも私に気を遣いなさい」
「私を優先しなさい」と相手の行動をコントロールしようとする人、

どちらが“わがまま”なのでしょうか？

 

我慢しないで幸せに生きる方法

 

 

そもそも、我慢している人が
なぜ我慢しながら人に気を遣うのかというと、
「嫌われたくないから」、
あるいは「認められたいから」です。

要するに、自分のメリットのために
相手に気を遣っているのです。

これは本当の優しさとは言えません。

 

逆に、自分の好きなことをやって
幸福感で満たされている人は、
自分のメリットのために
不必要に人に気を遣うことはありません。

その代わりに、純粋に「与えたい」という気持ちから
温かい愛情を示すことができたり、
ただ存在するだけで周囲の人に
幸せを分け与えることができるのです。

客観的に考えて、
あなたならどちらの人を思いやりのある人だと感じ
関係を築きたいと思いますか？

 

「嫌われたくない」「認められたい」というような
欲求から、人の顔色を伺ったり気を遣って、
相手も自分に気を遣うことを当然と考え、
人間関係があまり上手くいっていない人は、

６つのLife Stageではバトルステージや
バリアステージで生きている人です。

長い間これらのステージで生きていると
このような考え方が正しいと思い込んでいて、

今回ご紹介したクライアントさんのように
自分の心に素直に生きる人のことを許せないくらい
“わがまま”だと感じてしまう人が多いようです。

 

しかし、結局このクライアントさんも
バトルステージから創造者ステージに移動してみると、
自分の心に向き合い、本来やりたかったことに気付き
それに向かって真っ直ぐ進むようになってしまいます（笑）

そして、自分が我慢するのをやめて
楽しくいい気分で生きられるようになると、
他の人のやることをいちいち非難したりなど
していられなくなるものです。

「みんなが好きなように生きればいい」
そんなシンプルな考え方に行きつきます。

 

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