迷う

彼氏や旦那さんの浮気を知ってしまった時、
関係を修復するべきか?それともきっぱり別れるべきか?
と悩む女性は多いですよね。

また、関係を続けるにしてもその修復方法は?
と考えると課題が山積みです。

その答えを出すために、
浮気をしてしまう仕組み
から理解しましょう。

 

このブログでは何度も書いていますが、
私たちがとる行動はすべて
なんらかの欲求を満たすためのものです。

生きている限り欲求は決してなくなりませんし、
欲求がなければ生きる意味もありません。

「生存したい」という思いこそ、私たちの根柢の欲求です。

ずいぶん前からうつ病が社会問題ですが、
うつ病とは欲求を自分の中に閉じ込めて
感じなくしている心の状態です。

ですから、長期間うつ病から抜け出せずにいると
最悪の場合自殺という結末を迎えてしまうこともあります。

 

さて、浮気についてもその裏側には必ず
満たしたい欲求があります。

それは性欲とはまた別の問題で、
性欲を抑える力(理性)をコントロールできるかどうかを
左右する更に深い人間の心の部分です。

 

浮気をする人が特に突き動かされやすい欲求は
大きく分けて3種類あります。

1.受け入れられたい欲求
2.認められたい欲求
3.刺激が欲しい欲求

私たちは誰でも大小の差はあっても
これらの欲求を持っています。

これらの欲求を自分で満たせている人は
浮気することはありません。

自分で満たせていないから
他人に満たしてもらう必要があり、
恋人に満たしてもらえなかったら
別の女性に求めてしまうのです。

 

『1.受け入れられたい欲求』は、
自分のことが好きじゃない人や
不安を抱えている人が抱きやすい欲求です。

人に無条件に受け入れられたり
理解してもらえたと感じることで、
「自分は愛されている」と感じ安心することができます。

そのため、嫌われることに強い恐怖を覚えます。

自分で自分のことを愛することができる人は、
このような欲求を他人に満たしてもらおうと
強く思うことはありません。

 

『2.認められたい欲求』は、
自分のことを認められない人や
劣等感を抱えている人が抱きやすい欲求です。

人に重要な存在だと認めてもらったり
褒められたり尊敬されることで、
「自分は価値のある存在だ」と感じることができます。

そのため、少しでもバカにされると烈火のごとく怒ります。

自分で自分に価値を感じ自信のある人も、
このような欲求を他人に満たしてもらおうと
強く思うことはありません。

 

『3.刺激が欲しい欲求』は、
退屈したくないという欲求なので
同じことを長く続けるのが苦手という面があります。

つまり、同じ女性と付き合い続けるのが難しいのです。

しかし、この欲求を強く持っていても
一途に一人の人を愛し続ける人も大勢います。

そういう人というのは、自分自身で工夫して
毎日を刺激のあるものに変えることができます。

デートは毎回別の場所に行く、
2人で新しいことに挑戦する、
2人の仲を(より良いほうへ)成長させ変化させる、
仕事や趣味で挑戦し恋愛以外で満たす、など。

自分で工夫せずに相手任せに満たしてもらおうとする人が
浮気に走ってしまう可能性があるのです。

 

これら3つの欲求のうち、1つか2つ、
あるいは3つすべてを強く求める人は
浮気しやすい状態と言えます。

このような欲求を持っている人は
あなたと付き合うことに対しても、
これらの欲求をあなたに満たしてもらうことが
目的
だと言っても過言ではありません。

すべての行動は欲求を満たすためだからです。

 

では、仮にあなたの彼氏が
『2.認められたい欲求』を強く持っているとして、

あなたが常に彼をバカにしたり見下したり
間違いを指摘するようなことばかりしていたとしたら、
彼はどうすると思いますか?

他の女性に満たしてもらおうとするのです。

彼は自分のことを褒めてくれて、尊敬してくれて、
すごいと言ってくれる女性に惹かれてしまいます。

 

男性が浮気をするのは
欲求を満たしてあげない女性が悪い
と言っているのではありません。

これは、浮気をする側の未熟な心が問題だからです。

そして心が満たされていない未熟な相手を
選んでしまったのは、あなた自身の問題でもあります。

 

それでは、浮気を知ってしまったら修復するべきか
別れるべきかの問題に戻ります。

浮気をしてしまう人は、自分自身で自分の心を
満たすことができない人です。

いくら反省したとしても
心を成長させることができなければ、
欲求に従いまた同じことをします。

無意識の欲求は、意識(理性)の3万倍の力が
あると言われています。

 

ですから、浮気をしてしまった男性との仲を修復し
関係を続けるという判断を下していいのは、
相手がこの仕組みを理解し自分で心の成長をすると
根本的な改善を決断できた時だけです。

その努力をしようとしない人ならば
この先も同じようなことを繰り返し、
あなたも今と同じように苦しむことになります。

 

ここで一つ問題が生じます。

あなたがもし『1.受け入れられたい欲求』や
『2.認められたい欲求』を強く持っている場合で、
相手があなたの欲求をある程度満たしてくれているなら
あなたは簡単には別れるという決断ができないでしょう。

自分で自分の心を満たす方法を知らない人にとって、
欲求を満たしてくれる人と離れるのはとても辛いのです。

特に『1.受け入れられたい欲求』を強く持っていると、
どんなことをされても嫌われるよりはいい、
居なくなるよりはいいと考えてしまいます。

浮気をされるよりも、
別れを切り出して嫌われるほうが恐怖なのです。

 

こういう仕組みで、心が満たされていない同士が
いびつな形で関係を続けてしまいます。

お互い苦しみながらも目の前の欲求を満たして
なんとかバランスを取っているのです。

しかしこれでは本当に満たされることはありません。

私たち人間が本来求めているのは、
『愛したいという欲求』だからです。

 

自分で自分の心を満たす方法を知らずに
他人に満たしてもらおうとしているうちは、
一時的な応急処置みたいなもので
心の底から満たされることはありません。

私たちは『愛する』ことで本当に満たされることができます。

自分を純粋に愛せた時、他人を純粋に愛せた時、
自分が満たされたいから見返りを求めて愛するのではなく
ただ無条件に愛する時に
私たちは本当の喜びと幸福を感じられます。

 

あなたがまだそういう状態でないならば、
やはり恋愛相手も満たされていない人を選んでしまいます。

そのほうが需要と供給が合っているからです。

心から満たされていて浮気なんてしない相手と
愛と幸せに満ちた関係を作りたいならば、
あなた自身もそのような心の状態に
ならなければいけません。

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