私は女性の内面磨きだけでなく
恋愛コンサルタントとしての活動で
夫婦関係の悩み相談を受けることもあります。
夫婦の悩み相談になると
これは完全に二人の問題ですので、
女性だけ（片方だけ）ががんばっても
問題はほとんど改善できません。
どうしても旦那さんの協力が得られない場合には、
女性だけが私のスクールやセッションに通うことで
精神的・内面的に成長して、
そのような女性にふさわしい人との出会いを含め
新しい人生を見つけるという結末になりやすいです。
内面的に成長し充実することで
より幸せな人生が開かれることは当然ですし
結果的には素晴らしいことなのですが、
できることなら今の旦那さんと別れることなく
一緒に幸せになりたいという方が多いと思います。
そのような方のために、
幸せだった新婚の頃のように戻りたいと願う夫婦が
２人で簡単に取り組める効果絶大のワークをご紹介します。
まず初めに認識しておいてほしいことがあります。
それは、結婚記念日は誕生日だということです。
結婚したと同時に新しい人間が生まれたと思ってください。
あなたと旦那さんの“夫婦関係”がその新しい人間です。
私たちは自分という一人の人間であると同時に、
結婚したら“夫婦関係”というもう一人の人間として
その半分を担いながら生きていくこととなります。
人間にはアイデンティティがあります。
「私とはこういう人間である」という自己認識です。
そして人間は願望を持ち、目指す目標がなければ
有意義な人生を生きていくことはできません。
アイデンティティと目標を持てなくなった人間は
うつ病になるか、生きている意味を見いだせず
死を選んでしまいます。
さて、子供の頃はアイデンティティを認識せず、
目標なんて持っていなくても
元気いっぱいに生きることができました。
それは、体験することが真新しくて楽しくて、
好奇心だけで生きるエネルギーが充分だったからです。
恋人時代や結婚当初というのは
まるで私たちの幼少期です。
２人でする経験がすべて新しくて、
ただ一緒にいるだけで楽しくて、
相手の良いところばかりがよく見えるから
すごく幸せな気分でいられます。
しかし、ずっと子供でいるわけにはいきません。
人間は少しずつ成長していくものなのです。
“夫婦関係”という人間が
充実した幸せな人生を歩んでいくためには、
健全なアイデンティティと
目標（ビジョン）を持つ必要があります。
これらをしっかりと考えずに
夫婦関係を続けてしまうと必ず、
うつ病（不幸な結婚生活）になるか
自殺（離婚）を選ぶことになります。
“夫婦関係”のアイデンティティを決める
先ほども書きましたが、アイデンティティとは
「私とはこういう人間である」という自己認識です。
あなた個人にも必ずアイデンティティがあります。
たとえば、「私は優しい人間だ」とか、
「私は有能だ」「私は時間を守る人間だ」
「私はきれい好きだ」「私は美人だ」など。
これを“夫婦関係”でも作ります。
アイデンティティとは在り方です。
ですので、
「どういう２人（夫婦）でありたいか？」を
夫婦２人で話し合って決めてください。
妻としてはこう、夫としてはこう、と
バラバラに決めるのではなく
（これは個人個人のアイデンティティです）、
“夫婦関係”のアイデンティティを決めます。
あなたと旦那さん、この２人だからこそ
表現できるアイデンティティとは
どのようなものでしょうか？
今はまだ表現できていなくても、
２人でこんな在り方をしたいという
目標でも構いません。
２人がそれぞれ大切にしているものの中で
共通しているものを中心に置くと考えやすいです。
私の例を紹介しますと、
私も旦那さんも講師という職業を持っていて、
自分自身が成長し、人の成長を助け、
社会に貢献することを大切にしています。
特に自他の内面の意識レベルを引き上げることを
重要と考えているという共通点があります。
そこで、２人で決めている現在のアイデンティティは、
「私たちは在り方でインスピレーションを与える、
人生を思いっきり楽しむ菩薩だ」（笑）というものです。
『菩薩』の中には２人共通の意味が込められていて、
簡単に言うと人を高い意識に引き上げる存在です。
特に２人一緒にいることで幸せな夫婦関係の
在り方を伝えたいという願いで
このようなアイデンティティになりました。
とにかく２人が納得してこれだ！と
思えるものであればなんでもいいということです（笑）
普通は他人に話したりする必要はありませんので。
初めは上手くアイデンティティが決まらなくても大丈夫です。
この作業を２人で一緒にするだけでも
相手の大事にしているものを知ることができ、
絆が生まれていくのが実感できると思います。
アイデンティティが難しかったら、
先に次に紹介する目標（ビジョン）に取り組んでもＯＫです。
“夫婦関係”の目標（ビジョン）を決める
いきなり目標を決めようと言っても
なかなか出てきにくいかもしれません。
そこでお勧めな方法なのが、
「２人だとどんなことを楽しめるか？」
についてブレインダンプします。
ブレインダンプとは、思いつく限り書き出して
あとで整理するというプロセスです。
内容は、これまで実際に楽しめたことでもいいですし、
まだ体験していないけど楽しめそうなことや
２人でやってみたいことでもＯＫです。
きっと最初は大きな出来事ばかり出てきますが、
続けるうちにほんの些細なことも
口を突いて出てくるようになります。
私たち夫婦がこれをやった時も
最後のほうは「２人でお笑い見る」とか
「ダラダラする」とか「変顔」とか「色々話す」とか、
なんでもないようなものがたくさん出てきました。
でもすごく大事なことに気付かされるのです。
それは、しょーもないような時間も
２人だけが作れる最高の時間であるということ。
最終的には「２人で何かするだけで楽しいんだね」
という初めの頃の気持ちを実感として
取り戻すことができるはずです。
このブレインダンプが終わったら、
特に未来にも体験したいものに丸を付けます。
次に、丸を付けたものを膨らませて
達成したい目標を作っていきます。
たとえば、「旅行」と「サッカー観戦」に
丸がついていたとしたら、
「ワールドカップ観戦」を目標にするとか、
「マリンスポーツ」と「犬を飼う」なら、
「海のそばに家を建てて犬を飼う」という
目標を立てるなど。
目標（ビジョン）は可能な限り、
アイデンティティに沿ったものにしましょう。
目標ができあがったら実現する年月を決めます。
きちんと紙に書いておいてください。
あとは、目標達成に向けて行動するだけです。
一年に一度くらいは２人で見直して
さらに改善できるとなお良しです。
というか、目標はどんどん変わっていきますので
いつの間にか２人で別々の方向を
向いてしまわないように、
定期的にこのプロセスをおこなうことが大事です。
２人でアイデンティティを共有し、
同じ目標（ビジョン）に向かって行ければ
“夫婦関係”は確実に幸せな人生を歩みます。
もちろん意見が食い違ったり、
喧嘩することもあるでしょうが、
根底に同じアイデンティティ、
同じビジョンがあれば必ず２人で解決できます。
トラブルさえも“夫婦関係”という人間の
成長の糧になるのです。
もし、このような夫婦の関わりを拒否するような、
要するに“夫婦関係”という人間の半分であることの
責任を拒否するような男性なら、
あなたにはふさわしくない相手だと私は思います。
あなたの人生がもっと幸せなものになるために
一緒に歩むべく素敵な男性が他にいます。
あなたが意識のレベルアップをすることで
そのような男性と出会う準備が整うのです。
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