集中

あなたに質問があります。

ある人があなたの前に現れて
「もうあなたとは二度と会いません」
と告げて去っていったら、
あなたはどんな気持ちになりますか?

悲しくて落ち込むでしょうか?

それとも自分勝手だと怒るでしょうか?

 

この質問の正解は、「分からない」です。

なぜなら、『ある人』が誰であるかによって
感情は変わるからです。

『ある人』があなたの大好きな恋人だとしたら、
急にこんなことを言われたら
きっと激しいネガティブな感情に襲われるでしょう。

ですが、『ある人』が見知らぬ人だとしたら・・・?

気にも留めないのではないでしょうか。
(ちょっと変な人、と思うかもしれませんが^^;)

 

同じ行動なのに、“誰がしたか”によって
生じる感情がこんなに違うのはなぜでしょうか?

これは感情を理解してコントロールするうえでの
とても重要なポイントです。

大好きな人に「もうあなたとは二度と会いません」と
言われて嫌な気持ちになるのは、
その人とこれから先もずっと一緒にいたいという
あなたの強い欲求があったからです。

一方、見知らぬ人に同じことを言われても
特別な感情が生じないのは、
そもそもその人と一緒にいたいという欲求が
あなたにはなかったからです。

 

私たちは欲求を持っていることに対して、
それが実現しないと思えば(実現しなければ)
怒りや落胆、悲しみなどのネガティブな感情を感じ、

実現すると思えば(実現すれば)
希望や幸福、喜びなどのポジティブな感情を感じます。

欲求が強ければ強いほど、強力な感情が伴います。

激しく怒っている人がいたら、
どんなに威圧的で支配的に振る舞っていたとしても
その人のとても大事な欲求が叶えられずに
ひどく傷ついているという証拠です。

これが感情が生じるメカニズムです。

 

感情のコントロールができない人には2つのタイプがあります。

1.自分がなぜこの感情を感じているかを理解できていない人
2.自分の感情の責任をすべて他人の行動のせいにしている人

 

 

1.自分がなぜこの感情を感じているかを理解できていない人


感情の原因を理解できていないと
感情に振り回されてしまい、コントロールするのは不可能です。

あなたには何が必要だからその感情を感じているのでしょうか?

本当は何が満たされていないのですか?

あなたが激怒する理由(あるいは落ち込む理由)を考えてください。

 

もっと大切に扱って欲しいから?

もっと自由な環境が必要だから?

自分だけの時間を大切にしたいから?

それとも自分の気持ちを理解して欲しいから?

 

感情に身を任せる前にちょっと立ち止まって
自分の本当の声に耳を傾けてください。

「私はなぜこんなに激しく怒りを感じているんだろう?
何があれば怒りは去っていくだろう?」

そして本当に必要なことが分かったら、
まずは自分でそのことを受け入れてあげます。

自分を否定したり、そんなの無理と反論する必要はありません。

自分で自分に共感することが大切です。

「私はきちんと話を聞いてもらって理解されたいと
望んでいたけど、その理解が得られなかったから
こんなに怒っているんだ」

 

必要なものが分かり、きちんと共感できると、
これだけでかなり怒りがなくなって
冷静になれていることに気が付くと思います。

実はネガティブな感情の大半は、
このように自分自身からの共感で癒されます。

そして、望むもののほうに視点が移るにしたがって
前向きな感情が出てきますので、
もう怒りという感情の場所には留まっていられなくなります。

 

あとは前向きな感情の状態で、
必要なものが満たされるように行動するだけです。

たとえば、
相手に「私はあなたにきちんと話を聞いて
私の気持ちを理解してもらいたかったんです。
評価を交えずに話を聞いてもらえませんか?」
と伝えるなど。

 

 

2.自分の感情の責任をすべて他人の行動のせいにしている人


私が怒っているのはあの人があんな行動をするからだ、
私が悲しいのはあの人があんなことを言うからだ、
などと他人のせいにばかりしている人も
自分の感情をコントロールするのが難しいです。

なぜなら、
自分の感情のコントロールをすることよりも
他人の行動をコントロールするほうにエネルギーを
使ってしまうからです。

もちろん、他人の行動を100%コントロールすることは
不可能ですから、得たい結果を得られる確率は低くなり、
ますますネガティブな感情を感じる結果となります。

 

自分の感情は100%コントロールできます。

そのためには、人の行動のせいにするのではなく、
自分の欲求に目を向けることです。

 

このタイプの人は、
「私はなぜこんなに激しく怒りを感じているんだろう?
何があれば怒りは去っていくだろう?」
の質問をした時に、

「あの人さえいなくなれば怒りを感じない」
という返答をする傾向があります。

しかしこの返答は究極的には嘘です。

奇跡的にその人がいなくなったとしても、
また別の人があなたに同じような行動をとることが
あり得るからです。

 

そうすると極論として、
「私の嫌いな人間が一人もいない世界が必要です」
ということになります。

そんなことは不可能だということが分かりますよね。

この思考パターンではいつまでも満たされず、
ずっとネガティブな感情を感じて
生きていかなければなりません。

 

自分の感情の責任を自分で引き受けてください。

感情が生じるプログラムはあなたの中にあるのです。

他人の行動はただのきっかけにしか過ぎません。

自分の欲求を知り共感すること、
その結果、感情の状態が良くなってから
相手と向き合い素直な気持ちを伝える。

相手を責めることではあなたは決して満たされません。

 

自分のベースの感情を変える方法


ところで、私たちは人それぞれ感じやすい感情が
決まっています。

怒りっぽい人、落ち込みやすい人、いつも前向きな人、
いろんな人がいますよね。

それは、あなたが現在生きているLife Stageの
種類によって感じやすいベースの感情が違うからです。

 

SHURI Life Stage School で伝えている
Life Stageメソッドでは、人間の内面の意識レベルを
6つのステージに分けています。

それぞれのステージで特徴的な思考パターンや
行動パターン、信念や価値観などがあり、
(無意識のプログラムと呼んでいます)
それに伴い感じやすい感情が違ってきます。

 

たとえば、
2.自分の感情の責任をすべて他人の行動のせいにしている人
は、バトルステージというステージで生きている人です。

何かがあると自動的に人のせいにするという
思考パターンを持っていると、
怒りや非難という感情を感じやすくなります。

ちなみに、何かがあると自動的に自分を責めるという
思考パターンはバリアステージのもので、
この人は罪悪感や落ち込みを感じやすい人です。

 

もし普段のベースの感情を変えたければ
ステージ自体を変える必要があります。

ベースの感情を『自信』や『幸福』などにできれば
『怒り』を感じることがあっても
すぐに『自信』の思考パターンに戻りますので、
感情に振り回されて悩むこともなくなります。

ネガティブな感情に悩むことなく
いつもいい気持ちでいるために
自分のステージを変えたいという方には、

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