怒る先日、職場でいじめに遭っているという方から相談を受けました。

同僚からのいじめだけでなく、上司からのいじめもあるようで、一度は会社を辞めることも考えたそうですが、

仕事自体は好きだし待遇などにも満足しているので、何かいい対策はないかという相談でした。

 

いじめなんて子供のすることだというような
イメージもありますが、
大人になってもいじめっ子というのは存在するものです。

なぜなら、
「いじめ」というのも人間関係構築の手段の一つであり、
精神的に未熟なまま年齢だけを重ねても
子供の頃と同じ方法で人間関係を作ろうとしてしまうからです。

 

では、どんな人が「いじめ」をおこなうのでしょうか?

たとえば、家庭で威張り散らして
奥さんや子供を支配しようとする父親や、
自分の周りには服従するイエスマンしか置こうとしない
独裁的な経営者なども、いじめっ子と同じです。

彼らは自分に価値を感じられないのです。

いじめっこの心理、
それは内面では無価値感に苦しんでいて、
それを人に見破られないために自分を強く見せようと
必死に虚勢を張っているだけです。

 

このような人はほとんどの場合、
その人自身が誰かに支配されています。

現在この世にいてもいなくても関係なく、
彼らの両親や幼少期に関わった誰かが
彼らの支配者かもしれません。

いくつになっても、その人に認めてもらうために、
自分も同じように誰かを支配しようとするのです。

 

いじめっ子タイプの人は、
6つのLife Stageではバトルステージ
生きている人です。

バトルステージで生きる人は、
ありのままの自分には価値を感じられないため、
他人を見下したり、攻撃する対象を見つけることで
相対的に自分の価値を感じようとします。

そして、一人では自信がないので、
自分に従う人を集めてできるだけ大きな
グループを作ろうとします。

バトルステージで生きる人が人とつるむ理由は、
本当の意味での友情や信頼ではなく、
弱い自分を大きく見せるためです。

 

そして、いじめられっ子タイプの人はというと、
6つのLife Stageではバリアステージ
生きている人です。

実は、いじめというのはバトルステージと
バリアステージの間でしか発生しません。

試しの門ステージより上のステージに
ベースを置いて生きている人が
いじめに巻き込まれることはまずあり得ません。

「いじめ」というコミュニケーション手段を取る
理由がないからです。

 

いじめられっこ子タイプのバリアステージの人の
話に戻りますが、なぜいじめられるのかというと、
いじめっ子タイプの人以上に
自分に自信がないからです。

バトルステージのいじめっ子タイプの人は
仲間(手下)を集め、支配することで生き残ろうとしますが、
バリアステージのいじめられっ子タイプの人は
誰かに守ってもらわないと生き残れないと考えます。

つまり、
いじめっ子タイプの人に気に入られて手下になるか、
それができなければ一人では生き残れないので
支配される側(いじめられっ子)になってしまうのです。

 

試しの門ステージ以上のステージでは
いじめが起きないというのは、

試しの門ステージ以上で生きる人は
誰かを支配したりされたりしなくても
ありのままの自分に価値を感じていられるからです。

自分一人で十分幸せだし、
そもそも誰かを傷つけるような
そんな気分が悪くなるようなことを
好き好んでしようなんて思いません。

 

さて、ここまでいじめの仕組みについて説明しましたが、
それでは現在いじめられている人は
どうすればいじめを撃退できるか
という話です。

いじめから抜け出す方法はたった一つ。

試しの門ステージ以上のステージに
自分自身が移動することです。

しかし、ステージを移動するのは
一足とびにはできません。

 

いじめられっ子タイプのバリアステージの人が
試しの門ステージまで行くには、
必ずその間にあるバトルステージを
通らなければいけません。

だから、元々は支配されていた人が
バトルステージに移動して、
今度は自分が誰かを支配するように
なってしまうのです。

バリアステージの人がバトルステージに移動すると
必ず“仕返し”を思いつきます。

バリアステージでは自信がなくやられっぱなしですが、
バトルステージに上がると「復讐してやる!」という
強い復讐心が芽生えるのです。

 

これは、試しの門ステージに行くために
通らなければならない道ですし、
バリアステージから抜けられた証拠でもありますので
実は悪いことではありません。

しかし、実際に仕返しを実行してしまうと
今度はバトルステージに足止めされてしまいます

いじめっ子になることで今までの鬱憤を晴らすような
人間になってしまうのです。

それはあなたの望む生き方ではないはずです。

 

バリアステージからバトルステージに上がると
一気にエネルギーが出てきて
一時的にすごく強くなったような気がします。

しかし、そのエネルギーは怒りのエネルギーです。

バトルステージは通過点としなければいけません。

次の試しの門ステージまで行くことができれば、
自分への可能性と希望をベースの感情として
生きることができるようになります。

 

試しの門ステージではまだいじめっ子が
ちょっかいを出してくるかもしれません。

しかし、あなたの感じ方はバリアステージの頃とは
まったく違います。

感情を揺さぶられることもまだありますが、
ベースの自信が増えているので
相手の言うことがあまり気にならなくなります。

 

そして、さらに上の自己成長ステージ
創造者ステージまで自分を高めることができると、
いじめっ子に影響を与えることができるようになります。

自分に絶対の自信を持って相手に接することができるので、
相手がどう思っていようと相手の反応に影響を受けずに、
自然に相手から良い面を引き出すような
コミュニケーションを取ることができます。

その結果、相手はあなたの前では
意地悪ないじめっ子ではいられなくなるでしょう。

あるいは、
あなたの前からはいつの間にかいなるでしょう。

 

いじめに限らず、人間関係のトラブルのほとんどは
バリアステージとバトルステージで起こります。

ですから、あなたがこの2つのステージから抜け出し
もっと高いステージで生きるようになると、
現在持っているほとんどの悩みは
消えてなくなるでしょう。

ぜひありのままの自分に自信を持って、
相手にも愛情を注ぐコミュニケーションをして
素晴らしい人間関係を築いてください。

そのために、自分自身をより高いステージへと
移動させてほしいと思います。

 

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